「負け犬の遠吠え」ベストセラーになっていた。
わたしの辞書に結婚がないなんて言っておきながら結婚してしまっていたわたし。
この本がずっと気になっていたのだが、ベストセラーに手を出すことは、わたしの中で禁止事項だった。ようやく時が許してくれたかなと手にしてびっくり。
わたしの中の想像とまるで正反対の内容。
結婚して、負けたのは自分だと信じていた。
そう、結婚に逃げた!!
母を見ていて、年がら年中我慢の日々の繰り返し。夫婦喧嘩も日常茶飯事。
選択肢になかった。それじゃなぜ結婚したかって、あこがれのアフリカ生活は想像が妄想に変わっていたからだろうか。ダンナ君への好奇心が好意に変換した?
くわえて、転職のために退職したばかりだったことも大きいかな。
そう、実際に結婚してどこで暮らそうが妻になるって一緒。
それくらいどうして気がつかない!
社会で働くことより面白そうなアフリカ生活に逃げた。負けた。子育てや転勤生活の中で自分の時間などなく、社会との接点もまったくなくなり取り残され、負けたと思い込み逃げ出す方法を模索しつつ悶々とした日々は、負け以外の何者でもないと思った。
ないものねだり?
わたしの辞書に結婚はなかった。が、女性機能は試してみたかった。妊娠出産の感覚。どんな子が出現するのか。子育ての感覚。まさにタイミングがマッチした?だった。
そして思うのは、どっちもありで、楽しむことが大切かと。どっちも負けじゃないと。
ここまで到達するのに、かなりの時間がかかった!!
この世を去るまでに、まだまだよかったことに気づいて、笑って「じゃあね」がいいな。 続